概要
ブリコラージュってなんでしょう。ありあわせの道具や材料、たとえば手元にある素材を使っておいしく料理を作ること、そんなふうに理解されることばです。より真髄に迫るならば、「手にした素材と自ら語り合い、素材に何かを語らせていく」わたしたちの知性や感性がここで問われているといえるでしょう。
本展は、各地の福祉事業所/アトリエにて創作をする4人のアーティストの作品と、昨年度高知県須崎市で行われた「現代地方譚 アーティスト イン レジデンス須崎」参加の現代アーティスト6人による成果作品※をつなぎ、土地の風物・記憶からセロハンテープやニュースまで、十色の魅惑ブリコラージュをお届けします。
※諸事情により一部異なる作品となります。
●アーティスト
梅木鉄平 1979年生まれ、葦の家(福岡)にて創作活動
川鍋 達 1970年生まれ、2014年「現代地方譚」参加
小西紀行 1980年生まれ、2014年「現代地方譚」参加
COBRA 1981年生まれ、2014年「現代地方譚」参加
竹川宣彰 1977年生まれ、2014年「現代地方譚」参加
竹花 綾 1988年生まれ、2014年「現代地方譚」参加
堀江佳世 1974年生まれ、studioCOOCA(神奈川)にて創作活動
本田雅啓 1983年生まれ、アトリエブラヴォ(福岡)にて創作活動
宮崎親徳 1988年生まれ、工房まる(福岡)にて創作活動
横田 章 1977年生まれ、2014年「現代地方譚」参加
●作品

梅木鉄平《テープの造形》2006-2007 (c)梅木鉄平/葦の家

川鍋達《Schiebestücke》2014 (c)川鍋達/現代地方譚

小西紀行《須崎》2014 (c)Toshiyuki Konishi Courtesy of ARATANIURANO

COBRA《FLYING OBJECT poster》2014 (c)COBRA/現代地方譚

竹川宣彰《海が弾く算盤》2014 (c)竹川宣彰/現代地方譚

竹花綾《在る風景》2014 (c)竹花綾/現代地方譚

堀江佳世《無題》2014(部分) (c)堀江佳世/studioCOOCA

本田雅啓《三十草目》2012 (c)本田雅啓/アトリエブラヴォ

宮崎親徳《うなぎのへろへろ》2009 (c)宮崎親徳/工房まる

横田章《首切り地蔵♯3》2014 (c)横田章/現代地方譚
※一部、会場で展示されない作品もございます。ご了承ください。
●アーティスト紹介
コメント:Q.どんなモノやコトに関心をもって作品づくりをされていますか?
梅木鉄平/
梅木さんは、数字やアルファベットを紙に書いたり人に書かせたりし、ハサミで器用に切り取ります。小石も好きで、それらを核にテープを貼り造形します。(葦の家スタッフ 村谷つかさ)
川鍋 達/
抑制された簡素なカタチ、色彩を用いた制作をしています。日常見過ごされてしまうような小さな事象の中の「!」を拾い上げ、作品を通じて共有したいと思っています。
小西紀行/
人間をどう描けるか?ということに関心があります。
絵の具を乗せるよりも、拭き取ってしまうことで現れる質感や存在感に関心があります。
COBRA/
7月30日号のananは「恋する心理学」でした。佐藤健さん(俳優)は「一匹狼に憧れるけど。独りだったら、生きている意味がない」とおっしゃっているみたいです。僕と全く同じ考えだと思いました。
これからも明るく元気よく生きていきたいと思います。
竹川宣彰/
最近はこけしについて調べたり自分で作っています。伝統のぬくもりやストーリーを纏ったものが好きです。
竹花 綾/
自分自身と制作物と場の身体的な関わり方。
壁のもつ圧倒的な存在感、生の物質感、存在の状態。
堀江佳世/
堀江さんは絵を描くことが好きで毎日絵を描いています。ニュース番組を見るのが日課で、時事、事件などニュースでみた事柄を独特な絵で描いています。(studioCOOCAスタッフ:田代章子)
本田雅啓/
思いついたものならなんでも描いてみます。
アロエは自分で育てていて毎日見ていたからでしょうか。
野草シリーズは、ただ描いてみようと思いました。
描いているうちに、いろいろ手を加えてみたくなり、変化していきます。
宮崎親徳/
一度の教え方やるといいです。
後はする方がいいと思います。
ようやくしたら、来るように頑張るようにしている。
毎日すごしたら、運動ストレッチ良くいいと思う。
絵画に色ぬるのが大好き。
横田 章/
「見える物」と「見えないけど見えることに影響を与えていること」の関係。
それらを信じたり疑ったりしています。
関連企画
■素展~Resources~
障がいのある人たちの表現世界の源や、そこから生まれる作品、彼らを支える周りの人たちの取り組みを紹介。「わたしたちは何を大切にし、どんなふうに生きていくのか」について、さまざまな角度から考えます。メインの第一会場期間中、メインの第1会場(高知市文化プラザかるぽーと)には、各地よりアート×福祉を実践する福祉施設が集います。
『素展~Resources~』第1会場
■会期:9月5日(金)〜9月14日(日)
■会場:高知市文化プラザかるぽーと 7F市民ギャラリー
■時間:10:00-18:00
■入場無料[会期]素展第1会場9月5日-14日
URL/https://www.facebook.com/soten.resources
※HOWTOブリコラージュ展は素展第2会場の企画となります。
■展示■
☆アート作品展示・・・Resourceとなる作品を一堂に展示、ご紹介します!
☆素×地域コミュニティ・産業 コラボレーション事例紹介展示
・・・分野を超えたタッグによって、いま新しい価値が生み出されています
☆アートグッズ展示販売
・・・全国の施設から魅力的なグッズが大集合。好きな作品をプリントできるオーダーメイドTシャツ工房も出現します。
出展団体:
[宮城]工房地球村/[宮城]多夢多夢舎/[宮城]ハート&アート空間ビーアイ/[神奈川]studio COOCA
[奈良]たんぽぽの家 アートセンターHANA/[福岡]工房まる/[福岡]JOY倶楽部 アトリエブラヴォ/[福岡]葦の家
[高知]アートセンター画楽 ほか
■イベント■
★ワークショップ「お芝居の素」
9月13日(土)13:00~ 会場:かるぽーと
劇団くらっぷと演出家もりながまこと氏を招き、みんなで即興演劇を楽しみます。
★ライブペイント「ぼくやってみた!in 素展」
9月13日(土)、14日(日)時間・場所未定
studioCOOCAのゆるゆる作家・壮ちゃんがお客さんに自分の作品を仕上げてもらう、ゆるゆるライブペイント!
★シンポジウム「創造の先について考える」
9月14日(日)15:00~ 会場:蛸蔵(藁工ミュージアム横)
関根幹司氏(studioCOOCA)×織田信生氏(画家)×上田祐嗣氏(アートセンター画楽)
・・・
そのほか、会場周辺店舗とのコラボレーション企画として
グッとくる名言、プっと吹き出す珍言が印字された「ことばの素」を集める参加型企画もご用意しています!
地域の隠れた名店をまわりながら楽しんでいただきます!
・・・
■協力企画「現代地方譚2」
昨年度第1回目開催。高知県須崎市を舞台としアーティスト・イン・レジデンスを実施。土地の魅力と資源をアーティストの新たな視点で捉え発信します。本年2回目となる現代地方譚2では、7名が滞在制作を行う他、総勢16組のアーティストが須崎で展示します。
[会期]公開制作9月27日-10月10日※無料
作品展示10月11日ー11月3日※入場200 円、本展との共通チケット400円
[問合せ先]須崎市元気創造課 0889-42-3951
すさきまちかどギャラリー 050‐8803-8668(9/27以降)
URL/http://www.facebook.com/airsusaki
会期
HOW TO ブリコラージュ展
[日時]9月13日(土)~11月3日(祝)
10:00~18:00(入館は17:30まで) 火曜日休館
※9月15日(月)-9月19日(金)臨時休館
※9月23日(火・祝)開館、翌24日(水)休館
料金
一般300円 高校生以下無料
協力・後援
[主催]素展実行委員会
[企画]藁工ミュージアム
[協力]葦の家、株式会社愉快studio COOCA、社会福祉法人JOY明日への息吹、特定非営利活動法人まる 工房まる、まちかどギャラリー
[協力企画]現代地方譚2
主催・問い合わせ
藁工ミュージアム
TEL.088-879-6800
FAX.088‐879‐6800
info@warakoh.com