About us アートゾーン藁工倉庫について

コンセプトミッション建築について運営組織



障がいのある方や専門の美術教育などを受けることなく制作活動を行う作家作品を中心に、
高知県内外で活躍する作家作品の紹介を行っています。
決して大きな美術館ではありませんが、
若い学芸スタッフも、このミュージアムでの様々な作品や作家さん、
人々との出会いを重ねながら共に育っていこうとしています。
ちょっと変わった視点や見せ方の工夫をこらしながら、新しいミュージアム像を提示していきます。

 

 

 

ミュージアムや蛸蔵での観覧の余韻を楽しみながら、
高知の豊かな食を地中海風にアレンジした数々の料理とワインをお楽しみいただけるレストラン。
料理はもちろんのことですが、隠れた自慢はなんといっても選びに選んだチーズとワインの豊富さ。
ただ食事を楽しむだけではなく、チーズとワインの蘊蓄にも耳を傾けながら、
夜遅くまでゆっくりと時を過ごしていただけます。

 

 

 

 

実際に役を演じ、実際に音を奏で、フィルムやパフォーマンスをこよなく愛する面々が運営する、
古い蔵の意匠をほとんどそのまま残した100人規模の小さなホールです。
必要に応じて自由に座席や舞台、テーブル、ピアノなどの備品を配置することができるので、
アイデア次第で使い方は膨らみます。
毎年春に複数の作品を上演・上映する演劇祭と上映会を開催しています。

 

 

 


Mission ミッション

高知・江ノ口川のほとりに建つ、土佐漆喰の白壁と水切瓦のコントラストが美しい「藁工倉庫」。これらの倉庫群は周囲一帯が穏やかな田園地帯であった戦後まもなくに建てられ、(有)イケダによる藁製品の備蓄販売のために用いられてきました。

この歴史ある倉庫群を「高知県民立アートセンター」アートゾーン藁工倉庫として再生させるべく、障がい者福祉や芸術文化に携わってきたメンバーが勝手連的に集ったのが2010年の夏。以来1年半の月日をかけて、2011年12月に開館の運びとなりました。

高知の町は、戦後から綿々と続く様々な開発で古い建物や景観の多くが失われてしまいました。その点で、のべ13棟もの倉庫が建ち並ぶ藁工倉庫はまさに「最後の砦」とでもいうべき歴史的建築景観のひとつといえると私たちは考えています。

この藁工倉庫「再生」への道のりは、2004年に当時北高見町にあった現代美術ギャラリーgraffitiが企画・開催し、後に書籍化までされた「高知遺産」展にまで遡ります。これは高知県内の消えゆく建物や大切にしたい景観を紹介しようとする展覧会でしたが、翌年にはgraffiti自体が建物の取り壊しの憂き目に遭うことに。その後、新たな物件を求める中で偶然「高知遺産」で紹介していた藁工倉庫へと辿り着き、2006年冬からこの地で営業を再開。以後ART NPO TACOが「蛸蔵」を設置し、美容院「ナンバー」がオープンしました。

「アートゾーン藁工倉庫」はこの取り組みをさらに拡大しようとするものです。高知の歴史を刻む場所で、高知のこれからを刻む文化を育む「再生と共生」のステージとすること。それが私たちが目指すただひとつのことなのです。

新たに開設されるのは、海外でアウトサイダーアートやアール・ブリュットとして注目される、正規の美術教育を受けていない人たちの作品展示が中心となる美術館、藁工ミュージアム、高知の食材を活かしたメニューが並ぶレストランの土佐バルの2つの施設。そして、音楽や演劇、映画、パフォーマンスなどの公演や作品展示を行う蛸蔵は藁工倉庫エリア内で移転再オープンする形となります。

なお、清掃や管理業務など障がい者雇用の場としてもこれを機能させていくほか、四国内に点在する倉庫を拠点とする文化施設等とも連携し、高知のみならず四国を代表するアートスポットとして運営していくことができればと思っています。ぜひ一度、ご来館ください。

NPOワークスみらい高知

竹村利道


Architecture 建築について

建築設計コンセプト

高知の建築に「土佐派」と呼ばれるカテゴリーがあります。土佐の建材、土佐漆喰や和紙、土佐の杉やヒノキで建てられた建物のことの総称で、かつては、当たり前に使われていた建材が、今では高価で特別な存在になって、そう呼ばれています。

藁工倉庫は、土佐派ができるずっと以前に、土佐漆喰と杉で当たり前のように建てられた倉庫です。中に入ると、連続したトラス梁や空間の大きさ、その包み隠さぬ姿に力を感じます。

ゼロから建て直すのではなく、できるだけ既存の空間、材料を活用しながら利用価値を高めること。循環社会へ移行を求める観点からも重要な課題となっています。

そして、改修によってのみ実現できる悦びがあってこそ、説得力をもたらします 。

建物は、大きな台形の敷地の中に、3棟が南北に並んでおり、当初、この3棟が、トタン屋根で連結し、巨大倉庫となっていました。今回のプロジェクトでは、後から引っ付いたものを取り除き、素の状態に戻すことから始まりました。素になると、今度は壁の補修です。雨水の侵入で浮きあがった漆喰を落とし、中塗、上塗りされています。漆喰は、時間をかけて二酸化炭素を吸収し、もとの石灰石と同じ成分に変化して、徐々に白くなっていきます。新しい部分と古い部分の色の差ができているのは、そのためです。

北側、ミュージアムは、大きな空間に緊張感を持たせ、新たなヒノキの木組みにより新しい力を注いでいます。
中央、土佐バルは、ミュージアムの緊張を解きほぐし、訪れる人の安らぎと、アートスペースのセンターとなる存在になります。
南側、蛸蔵は、倉庫のあるがままを残し、極力手をかけずに共生していくことがテーマです。

全体計画・藁工ミュージアム 設計及び監理:無有建築工房(大阪市)
土佐バル・蛸蔵 設計及び監理:しば建築設計室(高知市)


拡大表示[PDF]

藁工ミュージアム

構  造 木造2階建

敷地面積 445.69㎡

建築面積 277.82㎡

延べ面積 357.06㎡

土佐バル

構  造 木造平屋建

敷地面積 270.42㎡

建築面積 158.99㎡

延べ面積 158.99㎡

蛸蔵構  造 木造2階建

敷地面積 637.26㎡

建築面積 180.20㎡

延べ面積 200.83㎡

工程

設計期間/2010年11月~2011年7月

工事期間/2011年8月~2011年12月

外部仕上

屋根/ガルバリウム鋼板(Tルーフ)

外壁/土佐漆喰塗

開口部/アルミサッシ・アルミトップライト


Organization 運営組織

NPOワークスみらい高知が施設全体の整備と経営を統括し、各施設の企画運営については県内外の芸術文化関係プログラムに携わる関係者で組織する「藁工ミュージアム運営委員会」と「NPO蛸蔵」がサポートしていきます。

NPOワークスみらい高知は、障害者を雇用しようとする、または雇用している企業に対して、障害者雇用のための支援事業を行うほか、社会環境作りのための政策提言や必要に応じた協働事業、更には就労を希望する障害者および支援する関係者の人材育成にも取り組むことにより、企業の社会貢献と障害者の社会的自立を一層進展させ、もって公益の増進に寄与することを目的としたNPO法人です。
>>>NPOワークスみらい高知の概要

 

また、NPO蛸蔵は《高知遺産》や《草やのごはん》の版元としてもお馴染み?のART NPO TACO、高知市を拠点に活動する劇団のネットワーク組織「高知演劇ネットワーク演会」、自主上映映画団体のネットワーク組織「高知市自主上映映画団体ネットワーク・えいね〜」、カフェ経営の傍ら様々な音楽イベントのプロデュースを手がける「terzotempo」が2012年12月に設立したNPO法人です。
>>>NPO蛸蔵の概要

 

 

◎オープニングイベントの記録はこちら

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